トラリピ設定を更新
2022年11月下旬に、トラリピ設定を変更しました。
設定の変更内容は、以下のようになります。
トラリピ設定変更内容
- AUD/JPYを売り・買いともにトラリピから削除
- USD/CADを追加
- AUD/NZD、CAD/JPY、EUR/GBPのトラリピ設定を変更
今回の変更は、2022年3月に設定を変更して以来になります。
AUD/JPYは、買いトラリピのみを設定していたのですが、為替レートが設定していた範囲から外れていました。
また、為替レートがCAD/JPYと似たような動きになっていると思われたことから、今回の更新で設定から外すことにしました。
そして、新たにUSD/CADを追加します。
更新したトラリピ設定
設定変更についての基本的な考え方ですが、前回の設定で、すべての通貨ペアで採用した決済トレールは、引き続き採用しています。
今回更新した設定について、以下に説明します。
青字が、前回(2022年3月)の設定に対して、追加・更新した部分になります。
今回:(2022年11月)の設定内容
※グレーの部分は、今回設定していません。今後、実際の為替レートを見て、随時追加していく予定です。
参考に、前回(2022年3月)に設定した内容が以下の表になります。
表内の青字は、設定時に追加・変更した内容です。
2022年3月に設定した内容
レンジについては、キリのいい数値(例:90.00)から少しずらしています。
また、利益金額について明確な設定根拠はなく適当に決めましたが、
方向性としては、以下のような内容で変更しました。
- 利益金額 : 少なめに設定(決済トレールを採用しているため)
- 決済トレール : 「あり」に設定
各通貨ペアでのトラリピ設定の決め方は、
以前から変わっていません。(2020年7月の記事を参考)
- レンジの幅 :売りトラリピと買いトラリピの境目が少し重なる設定にしています。
- トラップ本数:資金に合わせての設定にしています。
各通貨ペアについて
各通貨ペアでの設定について、説明していきます。
私の各通貨ペアでのトラリピの決め方は以下のようになります。
- 通貨ペアの、1990年頃~現在までのチャートを確認する
- 最高値、最安値、中央値を確認する ※1
⇒ トラリピハーフアンドハーフでの運用を想定しています。 - トラリピ運用試算表で、2. で確認した中央値を中心にして、買いトラリピ/売りトラリピを設定する
⇒ ここで、どのくらいの資金を割り当てるかを決めます。
※1 あくまで、長期間での値動きの範囲をつかむためのものですので、数値には多少のズレがあります。
では、設定更新の詳細を以下で説明します。
詳細の説明はUSD/CADのみとします。
AUD/NZD、CAD/JPY、EUR/GBPのトラリピ設定については詳細の説明は省略します。基本的な考え方は変わらず、資金に合わせ、レンジの幅とトラップ本数を変更しました。
USD/CAD
USD/CADの考え方
USD/CADになります。
2002年8月頃~現在(2022年11月)までのチャート確認してみると、以下のようになります。
USD/CAD
- 最高値 : 1.60510 (2002年8月)
- 最安値 : 0.90580 (2007年11月)
- 中央値 : 1.25545
- 値幅 : 0.6993CAD
この結果より、
中央値の1.25545から0.90580近辺まで買いトラリピを、
中央値の1.25545から1.60510近辺まで売りトラリピを基本とし
自己資金に合わせて仕掛けていくことになりますが、
上の結果をそのまま反映するには資金的に厳しそうなので、次のようにアレンジしています。
USD/CADをアレンジ(今回の設定について)
- 中央値を、計算で出した1.25545からずらす
- 具体的には、2022年11月より直近10年くらいの期間で考えて、中央値を動かす
- 設定した日の為替状況を見て、トラリピの範囲を変更する
- 売りトラリピと買いトラリピの境目を少し重なるように設定する
今回のトラリピ設定のイメージ図は、このようになります。
青い部分が売りトラリピゾーン、赤い部分が買いトラリピゾーンになります。
USD/CADの現在の為替レートは、だいたい1.349~1.357あたりを推移しており、設定したトラリピの範囲では高値圏にあります。直近10年くらいの期間で考えると書きましたが、実際には、直近8年くらいの期間で考えて設定しています。
直近8年くらいの、為替レート幅1.20000~1.40000くらいで考え、さらに幅を少し狭めたようなイメージです。
トラリピのハーフ&ハーフの本来の設定としては、資金いっぱいまでトラリピ設定の幅を設定していくのが本筋かと思いますが、為替レートの急な動きにも耐えられるように、設定の幅を狭くしています。
為替レートがトラリピの設定から外れた場合には、トラリピは稼働させず、耐える作戦となります。
トラリピを敷き詰める方が常に利益が入ってくるのですが、マイナス分の金額の増え方がどんどん大きくなるためです。
為替レートがトラリピ設定から外れて推移している時には、ロスカットの危険性が高い場合が多いため、少々の利益よりもロスカットの可能性が低い案を取りました。
トラリピ運用試算表でチェック!(USD/CAD 売りトラリピ)
資金:20万円 という条件で、
USD/CADの売りトラリピが2001年頃~現在までの最高値(1.60510CAD)の状況になったときに、
証拠金維持率がどうなるかをトラリピ運用試算表で調べてみました。
トラリピ運用試算表で確認したところ、ロスカットが1.47307CADとなっています。
資金が20万円ですと、耐えられるのは1.47307CADまでで、2001年頃~現在までの最高値(1.60510CAD)までは耐えられない状況です。
今回高値として設定した1.36373より為替レートが上がってきて、1.4CADくらいになった場合、資金状況によりますが、そのまま続けるのか、いったんリセットするのかを判断する必要があります。
トラリピ運用試算表でチェック!(USD/CAD 買いトラリピ)
資金:20万円 という条件で、
USD/CADの買いトラリピが2001年頃~現在までの最安値(0.90580CAD)の状況になったときに、
証拠金維持率がどうなるかをトラリピ運用試算表で調べてみました。
トラリピ運用試算表で確認したところ、ロスカットが1.13334CADとなっています。
資金が20万円ですと、耐えられるのは1.13334CADまでで、2001年頃~現在までの最安値(0.90580CAD)までは耐えられない状況です。
今回高値として設定した1.25627CADより為替レートが上がってきて、1.2CADくらいになった場合、資金状況によりますが、そのまま続けるのか、いったんリセットするのかを判断する必要があります。
おわりに
こちらの設定内容に更新して、
2022年11月29日からスタートさせています。
今回設定した内容です。
以上が、今回の設定変更となります。
上のトラリピ運用試算表の項目でも書きましたが、今後も為替レートをしっかりと注視し、判断をしていく必要があります。
今後、為替レートがどのように動いていくのか、とても楽しみです。
今までよりもトラリピが機能してくれるようになるといいなと思います。
以上、トラリピ設定更新(2022年11月) でした。